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2006年 09月 18日
いわゆる「ピーク・オイル」論というものがある。
世界の原油生産はあと30年ほどでピークを訪れるというもので、「原油資源有限説」に基づいている。このピークオイル説の真偽は私は知らない。が、政治的問題と考えると面白いかもしれない。 9月14日のWSJ紙に「Producers Move to Debunk Gloomy 'Peak Oil' Forecasts」という記事が載った。この記事は、ロックフェラーグループの旗艦であるエクソン・モービルとサウジアラビアのアラムコの関係者らがウィーンやオーストラリアで開催された国際会議の際に、「原油資源が枯渇するという説は間違い」であるとして、「地球上には今のペースで一世紀以上も持つほどの埋蔵量がある」と「ピーク・オイル」に反論したのである。 この記事によると、アメリカ政府エネルギー省は、ナショナル・ペトローリアム・カウンシルという調査グループに「ピーク・オイル」の検証を命じ、研究会の会長に元エクソン会長のリー・レイモンドを指名したという。 ウィーンでのOPECの会議で、アラムコの関係者は、「今のところで全確認埋蔵量の18%の原油しか生産していないんだから、ピークオイルはそれだけでおかしいとわかるでしょ」と述べたそうだ。これに先立つこと2日前にオーストラリアのアデレードで開かれた会議ではエクソンの豪州トップが、「原油資源の枯渇の兆候はない」と発言しているという。 それに加えて、技術の進歩によって、採掘可能量は日々変化しているというレイモンドの見解も付け加えられている。 ピーク・オイル。この問題はいわゆる「非主流派メディア」の間でも意見が異なる問題である。 私は、アレックス・ジョーンズのいうように、ピークオイル説は、嘘だと思う。 これについては、ジャーナリストのグレッグ・パラストがユニークな見解を述べている。ピーク・オイルというのは、シェル石油のキャンペーンではないかというのである。シェルといえば、2004年に確認埋蔵量を次々と下方修正して、CEOの首が飛んだ企業であるが、浜田和幸氏のいうように未来を予測する未来学の権威を抱えていることでも有名である。 石油というのはアングロ・アメリカンの覇権の礎である。ここ120年そうだった。ロックフェラー石油が生まれたのが1870年である。石油覇権が決定的になったのは、石油の決済をドルで行う体制が生まれてからである。アメリカは石油の決済をドルで行うことで石油ダラーをNYの金融街に流れ込ませることでウォール街の覇権を築いたといってもいい。 サウジの国策石油会社アラムコとアメリカの関係は1933年にさかのぼる。 1945年にはアブドゥルアジズ国王がルーズベルト米大統領と会談、1950年にはサウジ政府が石油収入の半分を得る契約をアラムコ社の間で締結している。1948年には今のエクソンであるスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーも、ソーカル(今のシェブロン)、テキサス・オイル・カンパニー(同上)とともにアラムコの出資者になっている。エクソン社とアラムコは浅からぬ関係にある。アメリカのドル・石油体制を揺るがしたのがフセイン政権でこちらは石油決済をユーロで行おうとしたので、ネオコンだけではなく、ジェイムズ・ベイカー3世などの「エスタブリッシュメント」の反感を買った。 今も、イランの核開発をやめさせる交渉はアメリカの影が薄く、欧州が中心になってイランの妥協を引きだそうしており、うまくいきそうになっているのは非常に興味深い。 ここからが私の仮説なのだが、最近騒がれたバイオ燃料。これなどもアメリカの石油覇権を徐々に浸食していくためのに欧州勢力が仕掛けたキャンペーンなのではないだろうか。 ピーク・オイル説がネット上で広まるのと呼応して、バイオ燃料やエタノール燃料の代替エネルギーの話題も増えてきた。 ここにきてエクソンとアラムコがピークオイルを否定しに掛かってきたのには可能性が二つ考えられる。 1.実際にピークオイル説が正しいことがエクソンの調査で証明されたので騒動が制御不能になるまえに火消しに入った。 2.ピーク・オイルが予想以上に広まっていることに危機感を覚え、アメリカの石油覇権を徐々に浸食しつつあることへの危惧もあり、欧州側のプロパガンダを食い止めに入った。 マイク・ルパート氏のようなピークオイル派は(1)の立場だろう。逆にグレッグ・パラスト氏は後者の見解だろう。私はこの問題、米欧の覇権争いの臭いを感じている。 9月5日には、メキシコ湾で大規模深海油田発見というニュースもあった。この発見が事実であれば、ますますピーク派は劣勢である。しかし、この発表自体が苦し紛れのデマという可能性は全くないとはいえないが。 (貼り付け開始) 原油は140年間供給可能 アラムコ社長が言明 【アルジャジーラ特約13日】国営サウジアラビア石油(アラムコ)のアブダラ・ジュマ社長兼最高経営責任者はこのほど、世界の原油埋蔵量は4兆5000億バレルで、現行の消費水準で推移するとしても、あと140年間は供給可能だと言明した。これは供給量が次第に減少し、埋蔵量が底を突くとの懸念が出ているのに反論したもの。 ジュマ社長は「これまでに分かっている原油埋蔵量のうち、まだ18%しか消費していない」とも述べ、供給量が20、30年後に枯渇するとの見方を否定した。 専門家の予測によると、地球上の原油埋蔵量は3兆バレルから4兆バレル超の間にあり、現行の消費水準8500万バレルから毎年2%増えるとすれば、同埋蔵量は2070年で枯渇するとされる。 米国の石油メジャー、エクソンモービルのレックス・ティラーソン会長はこのほど、世界の石油需要は今後の10年間で、50%の伸びをみせるとの見通しを明らかにした。 これに対しジュマ社長は、最新技術と原油回収率の向上により、新油田の発見が可能となり、その結果、今後の25年間で推定埋蔵量は1兆バレルも増えると指摘した。 海底油田で掘り下げるの深さは2100-2500メートルが普通だが、メキシコ湾では現在、海底から3000メートルまで掘り下げている。専門家によると、このメキシコ湾海底での油田開発により、30億―150億バレルの原油生産が可能になるとしている。 石油輸出国機構(OPEC)はこのほど、オーストリアで国際会議を開き、世界の財界人たちが参加した。また、今週初めに開かれたOPEC石油相会議は、現行の生産水準2800万バレル(日量)を据え置くが、もし原油価格が下がるようであれば、今年末前に生産量引き下げを検討する方針も決めた。 原油価格は今年7月中旬に史上最高値を記録したが、現在は同最高値から1バレル当たり12ドル以上も下がり、過去5カ月間での最安値をつけている。その要因として、専門家は十分な供給量に加え、レバノンおよびイランでの政治情勢が緩和したことを挙げている。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司) 2006年09月15日01時11分 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2447770/detail (貼り付け終わり)
タイトル : アメリカは日本を売って中国と取引した?(ユダヤ資本の暗躍..
非常に気になるニュース! 「サハリン1の日本向けガス600万トン、中国が獲得」 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061021i201.htm(YOMIURI ONLINE) >日本が開発に参加しているロシア・サハリン沖の資源開発事業「サハリン1」で、事業を主導する国際石油資本(メジャー)の米エクソンモービルが、産出される天然ガスの全量を中国に輸出する仮契約を中国側と結んだことが20日、明らかになった。 >正式契約が結ばれれば、日本は産......more
タイトル : 新たに大規模油田が発見されると…
ニューオーリンズ沖の深海油田の発見についての評価は時期尚早なのでしょうが、今言えることをまとめてみましょう。 末尾の英文ニュースで報道されているように、今回の発見場所の近傍でたくさん採掘が行われたとして、米国の残余埋蔵量が5割増しになるということの意味を、Rao-D Cityworksの作成した生産量実績と予測のグラフに書き加えてみました。Lower48というのが米国本土の油田の生産量で、AKとあるアラスカの北極湾岸の油田(プルードー油田が最大でしょうか)の生産量とDWとある深海油田のこれから......more トラックバックが効かないようですので、コメントしておきます。 討論用のブログ「ん! -ピークオイル時代を語ろう-」 http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/forum2/ で特集をしていますのでおいでいただければと思います。 おかしいですね。ピークオイル論の真偽は別にして、この現象を国際経済とアメリカ覇権という観点で見るとどうなるという趣旨です。一度ローマクラブに騙されていますので、うかつには信じられないというところです。 普通にトラバできるはずなのですが・・・。おかしいですね。 面白くも何とも無いつまらん意見ですが、、。 在来型石油生産のピークアウトが本当なら、 時が経つほどアメリカのような、安価な石油を前提とした 石油依存度の大きい国の経済程、先行きの勢いは減速し、 ボディーブローの様に不況になるから 需要がダメージを負う前に店じまいするのではないでしょうか。 また、ロシアが余り力を付けず、且つアメリカの心地よいラインまで 原油をソロソロと下げたいのではないでしょうか。 争っているようでも、日本人の様に本当に最後まで喧嘩はしないですし。 懐の深い所を見せて、更に石油需要を取り込んでゆくのではないかと。 かつてのローマクラブのレポートでは、石油については、2000年頃ピークという主張だったはずです。で、今のピークオイル論と同じで、枯渇するというのではなく、供給が需要に追いつけなくなった時点が問題とするものです。
一般的に流布された中身は30年で無くなる(枯渇)という話かもしれませんが。 それで、現在のピークオイル論の視点からは、70年代の2回の石油ショックで世界的な需要の成長率が変わったおかげで、当時の予想と比べて10年ほどピーク年が延びたというような評価になるのだと思います。 つまりピークオイル論=形を変えたローマクラブレポートの再来なのでしょう。
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