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2007年 04月 04日
![]() Winner , maybe アルルの男・ヒロシです。 先ほど、ニュースサイトとHEATさんのところをチェックしたら、やっぱり、ドイツのイーオンがスペインのエンデサの買収を断念したというニュースが出ていました。 (貼り付け開始) 独電力エーオン、エンデサへの買収提案撤回-見返りに資産取得へ 4月2日(ブルームバーグ):ドイツ最大の電力会社エーオンは2日、同業でスペイン最大手のエンデサに提示していた424億ユーロ(約6兆7000億円)の買収案を撤回したことを明らかにした。これにより、イタリア電力最大手のエネルとスペインの建設会社アクシオナによるエンデサ買収の障害が取り除かれたことになる。 エーオンの発表文によると、同社は買収案撤回の見返りとして、エネルとアクシオナがエンデサ買収に成功した場合、エンデサの資産100億ユーロ相当を取得することでも合意した。 エーオンのウルフ・ベルノタット最高経営責任者(CEO)が買収提案を取り下げたのは過去2年間で2回目。2005年には、英スコティッシュパワー買収を断念した。エネルは、エンデサ買収により同社の2200万人の顧客と数百基の発電所を取得することになる。欧州連合(EU)は7月1日、域内エネルギー市場の規制を緩和し、競争をさらに促す方針だ。 バークレイズ・フォンドスのファンドマネジャー、ペドロ・レアル・デ・アスア氏は、エーオンの買収案撤回について「エネルとアクシオナの買収提案に青信号が灯ったため、エンデサの株主にとって決して悪くない話だ」と語った。 エネルとアクシオナは、エンデサ株を計約46%保有。残りの株式を少なくとも1株当たり41ユーロで買収する提案を行う方針を示している。エンデサの2日株価終値は、前週末比0.04ユーロ安の40.44ユーロ。 http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aaW_bFAGhvW8 (貼り付け終わり) このように、ドイツの「イーオン」社が、スペインの「エンデサ」社の買収撤回を決定したそうです。イタリアとスペインの首脳が会談したと報じられてから、一ヶ月後の出来事です。結局、イタリアのエネルと、スペインのエンデサ、スペインのゼネコン(発電所建設)のアクシオナが三社で合併することになりそうです。エンデサが資産を一部獲得するのは、欧州の競争政策上の関係です。独占状態になってはまずいと欧州コミッショナーが条件を付けたのでしょう。 つまり、現在欧州で展開されているエネルギー企業の再編は、地政学的にまとまりました。 1.イタリア「エネル」とスペイン「エンデサ」の「地中海クラブ」(Club Med) 2.フランス「ガス公社(GdF)」とフランス・ベルギー「スエズ」の「拡大ソシエテ・ジェネラル・ド・ベルジク連合=ビルダーバーグ会議中核」 3.ドイツ「イーオン」(とおそらくはロシアのパイプライン)の「ランドパワー連合」 このようにスッキリと地政学の区分けに従ってまとまってしまいました。おそらく、ロスチャイルド家はこの3者すべてにコミットしていく姿勢でしょう。何しろロスチャイルドの子息が副会長を務めるヘッジファンドは、欧米の枢要な証券取引所の大株主になっていますから、これがロスチャイルド家の投資戦略であるということを言明したのと同じなのです。 イタリア勢は、またもや欧州の中核企業である「スエズ→ソシエテ・ジェネラル・ド・ベルジク」の買収に失敗しました。またもや、というのは80年代末にカール・ベネデッティというイタリア財界人が、この時は金融会社だったソシエテ社を買収する事を狙っていたのです。しかし、ベルギー財界人の抵抗がつよく、ソシエテは結局フランスのスエズ金融と合併することが決まったのでした。(現在、ソシエテ=スエズの金融部門を担当していたインドスエズ銀行は、クレディ・アグリコールを経由して、このアグリコールと合併したクレディリヨネと併せてカリヨン証券という形になっているようです。カリヨン証券は、最近ソフトバンクの株価を大きく下げた調査リポートを出した金融会社ですね) ベルギーの金融会社だったランベール銀行は、現在はオランダのINGに合流しています。ランベールはレオン・ランベール男爵が立ち上げた銀行。現在はベルギーのバフェットの異名を取るアルベール・フレールの率いるGBLのLにその名残があります。このGBLとING金融の形でこちらは、ベルギー・オランダ連合の形になっている。GBLはしかもスエズの筆頭株主で、その投資ポートフォリオには、ロスチャイルド系の鉱山採掘会社である「イメリス」(旧・イメタル、広瀬隆の赤い楯に頻出)がある。 しかも、このランベール男爵は、イギリスのジェイコブ・ロスチャイルドの運営する「ロスチャイルド投資信託(RIT)」の重役会に加わっている。オランダ、ベルギー、イギリスの王室は全部一緒だったはず。実は、金融資本のつながりも一緒だったというお話です。 まだフランス大統領選挙でロワイヤルが当選してしまって、フランス・ベルギー連合の結成が取りやめになる可能性も残っているし、ここにきてサルコジ候補が経済愛国主義を打ち出しているのが気になります。スエズはフランス企業という認識であれば、同じフランス企業のガス公社との合併賛成になるわけか・・・ ベルギーを抑えるというのは、ドーバーを挟んでイギリスを眺め、隣接しているのはドイツ、フランスばかりではなく、北方のノルディック諸国への出口も確保している形になるので、非常に重要なことなのです。 おまけにベルギーにはNATOの本部があり、ブラッセルにはEU本部がある。このNATOを通じてアメリカとの連絡網ができあがっています。現在もNATOの事務総長と総司令官は欧州人、アメリカ人と分担が出来ています。 スエズの重役会におり、ベルギー最大の財界人であるエティエンヌ・ダヴィニオン子爵は、当初からこのスエズ、仏ガス公社の合併を支持していました。欧州の官僚(ユーロクラット)である、欧州委員会の競争担当コミッショナーの女性Neelie Kroes と2006年のビルダーバーグ会議では膝詰めでこの問題を議論していたはずです。 動画:Bekijk het volledige journaal en beursgesprek van 20/03/2006 フランス・ベルギー連合、ドイツ・ロシア連合、イタリア・スペイン連合、北方諸国連合、そしてイギリスというようにエネルギー業界は再編されました。銀行の世界では、スペインのサンタンデールが、イギリスのアビーナショナルを買収するなどの動きがありましたが、エネルギー問題では「地政学的解決」が実行されたようです。 Germany's E.On reaches deal with rivals Enel, Acciona to abandon Endesa bid by japanhandlers2005 | 2007-04-04 00:35 | Trackback | Comments(3)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。 スエズは、ガス公社と合併させることで、一見、愛国的利益を守っているように見えますが、実は、ガス公社が民営化されるので組合は猛反対。ロワイヤル候補も、スエズ・ガス公社の合併白紙撤回派だから、アルノー、ラガルディールなどのフランス財界人に嫌われています。だい3の男であるバイヨウが、本当にポピュリストなのかどうか・・・。水道は、供給のラインは民間にしたらいけませんね。メンテナンスの技術は民間に頼るしかないでしょうが。 この社史サイトは非常にうまくまとまっていますよね。ちょくちょく参考にしております。リヨネ・デ・ゾーというのは名前の通りリヨンが関係しているのかな?
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